ikaero誕生までの軌跡 今までにないまったく新しいコットンikaeroには、ある特別な機械が使われています。それは世界でもたった数台しかない非常にめずらしいものなのですが、この機械が素晴らしいのは、なんといっても“ワタを編む”ことができることです。 ではなぜ、“ワタを編む”ことがすごいのか? 先ほどお話ししたとおり、1本の糸を作るには多くの手間がかかり、またその過程で大量の水と電気を消費します。ですからこの工程を一つでも省くことができれば、それだけ環境への負担を減らすことにつながるのです。 環境への配慮は、これからのものづくりにとって一つの使命といえるでしょう。しかし、当然ながらこれは作り手側だけの話ではありません。その製品を吟味することでエコロジーに貢献するということ、そこから生まれる心の豊かさ。環境へのやさしさは目に見えない形で、最終的に使う人へのやさしさ、心地よさにもつながると思っています。 しかし、この機械にも一つだけ弱点があります。 それは「不良部分を取り除けない」ということ。例えば、手編みのセーターをうっかり何かに引っかけてしまったとしましょう。運悪く毛糸が切れてしまったら、そこからどんどんほどけていきますよね。ikaeroはニット生地のため、不良部分を後から取り除こうとすると、これと同じことが起きてしまいます。 不良部分を取り除けないのなら、もとの材料を吟味するほかありません。つまり、この機械でいい生地を作るには、いかに品質のいい原料を使うかが重要なポイント。そのため私たちも自分たちが使っていた棉をもう一度見直し、この機械に最適な品質を探して、改良に改良を重ねました。 実はこの機械を企業として導入し、製品化まで漕ぎつけたのは世界でKONDOBOが初めて。糸を使わないこの難しい機械を使いこなすために必要なのは、私たちが100年以上にわたり培ってきた糸づくりのノウハウだったのです。 しかし、出来上がったikaeroを手にした時、長い苦労が報われたことの感激と同時に、私たちにもう一つの思いが生まれました。 それは、このまったく新しいコットン素材であるikaeroの魅力を、日々の生活の中で実際に使われるみなさんまで自分たちの手で届けたい、ということ。 ひとつのゴールは、もっと大きな目標へのスタートに過ぎませんでした。私たちの挑戦は、まだまだこれからも続きます。 < >